ドラゴンクエスト
総合TOP>ドラゴンクエスト8>ゼシカ会話集(町・ダンジョン)
読めばほとんどストーリーその他が分かってしまうので未プレイの人は注意!
会話発生条件が正確でなかったり、抜けている会話が相当数あるはずです。メールフォームから情報を送ってくれると非常に助かります。
「占い師ルイネロのウワサは リーザス村にいたころから 聞いてたわ。
天才的な占い師だってウワサと デタラメばかりのホラ吹きだってウワサが あったんだけど……。
○○たちの話を聞いて ようやく 納得がいったわ。
そんなワケが あったのね。
「今は 西の大陸に行くための船を 探してるところなんでしょ?
少なくとも このトラペッタに 船があるとは 思えないんだけど……。
他へ行きましょ。他へ。
「もし マスター・ライラスが 生きていたら 月影のハープのこと 相談に乗ってくれたのかな……。
ねえ 他に頼れそうな人 この町には いないの?
「うさんくさい格好は してても ルイネロさんからは 並々ならぬ 魔力を感じたわ……。
お城と 若い王様となれば アスカンタしかないわ。
すぐに 行ってみましょう!
「リーザス村から トラペッタって わりと近いんだけど 子供のころ 何回か 来たことがあるくらいなのよね。
そういえば 兄さんと一緒に 路地裏を 探検したりしたっけ……。
今となっては 楽しい思い出だわ。
「洞くつの中に 滝が流れてるなんて なかなか 神秘的なところね。
たしか この洞くつの奥の滝には 滝の主が 住んでるって聞いたわ。
きっと 神秘的な姿をしてるんでしょうね。
「外からだと 見晴らしもいいし ステキな建物に 見えたんだけど 中に入ると けっこう せまいのね。
おまけに 住んでるのがアレ?
……もう 幻滅のきわみだわ。
「……わざわざ この村に 何の用か知らないけど 用なら さっさと済ませてよね。
「生まれた時から ずっと リーザス村に 住んでたけど 月影のハープなんて 聞いたことない。
ここらへんには ないわよ。
地元民の言葉を 信じなさい!
「今 こんな所に来たって 何の意味もないわよ。
言ったでしょ?
私 サーベルト兄さんのカタキを 討ったなんて 思ってないのよ?
こんな 宙ぶらりの気持ちで 村に戻ってきたって 何の意味もないじゃない……。
「……不思議なんだけど どんなに久しぶりに来ても この村を 懐かしいとは 思えないのよね。
他の人には なれないから わからないけど 故郷って そういうものなのかな?
「……ここに来るのは まだちょっと 勘弁してよね。
「ここ……。
なんだか 懐かしい感じがするわ。
○○たちと 初めて会ったのも この塔だったわね。
「ちょっとっ!!
こんな時に リーザス像参りって どういうつもり?
私たち 今まで 自分たちの実力で来たんでしょ?
神頼みなんて しなかったじゃない!
「大みえ切って 家を出たんだもん。
サーベルト兄さんのカタキを討つまで 絶対に家には帰れないわよ。
だから 用があるとき以外は なるべく リーザス村には 近づきたくないの。お願いね。
「定期船と馬車 あとは歩きで 私たちは これまで旅してきたわ。
でも……その どこに 月影のハープがあるんだろう。
「世界が こんな時だってのに 定期船は 動いてるのね……。
ホントに 海の男って おおらかっていうか のんきっていうか…… そういうの キライじゃないけど。
「ドルマゲスを追いつめるのに どのくらいかかるか わからないけど とにかく くじけずに行きましょ。
できれば あんまり グズグズしたくないんだけどね。
「船……か。
自分たちで 自由に使える船があれば この先の旅も 楽になるかもね。
「私が ○○の仲間になって 最初に来たのが この船着場だったね。
って 今 そんなことに 浸ってる場合じゃなかったか。
「なんとなく ここの人たち 偉そうで 感じが悪いわ。
リーザス村の教会の人たちは 優しくて 親切だったのに。
「せいどーきしだん様は ずいぶん お偉い方々みたいだわね。
なによ バカにしちゃって。
やな感じ! 言われなくたって こんな所 すぐに出てくわよ。
「あのククールって奴 このあたりには いないみたいね。
私 嫌いなおかずは 先に食べる主義なの。
ほら さっさと探しましょ!
「……認めたくは ないけど あいつにもらった指輪も いちおう 役に立ったわね。
指輪を返す前に 宿舎の中の人たちにも ドルマゲスの事 聞いてみましょう。
「ねえ 奥の部屋の中から 話し声が 聞こえてこない?
きっと ククールが お説教されてるんだわ。
面白そうだから 見に行こうよ。
「なんか……聞いちゃいけないこと 聞いちゃったみたいね……。
とにかく この場を離れましょ。
それにしても あの二人が 兄弟だったなんて……。
「あのケーハク男に 指輪を返して イヤミのひとつも言ってやろうと思ったけど ……今日は 許してあげるわ。
それより だれか ドルマゲスの行方を知らないか 修道院の人たちに 聞いてみましょう。
「……マルチェロ?
ああ 2階からイヤミね。
なんで あいつの許可がいるのよ!
でも まあ 仕方ないわ。
たしか 地下室にいたわよね。
院長に会う 許可をもらいましょ。
「あいつの頼みなんか 死んでも 聞きたくないけど……
その道化師は ドルマゲスかもしれない。
こうしてても仕方ないわ。
とにかく 廃墟から院長の部屋へ 行きましょう。そして 確かめるの!!
「ドルマゲスらしき道化師は 今 オディロ院長の部屋にいるらしいわ。
……放っておくわけには いかない。
ククールの話だと 土手を左に進んだ 廃墟から 院長の部屋へ通じる抜け道が あるらしいの。行ってみましょう!
「……!
出口が 閉まった!?
やっぱり 聖なるチカラで あの抜け道は 守られてるのね。
「ドルマゲス あいつ やっぱり ここに来たんだわ!
急ごう。あいつは館の中よ!
これ以上 犠牲を出しちゃいけない!
「くっ……。
身体が 動かなかった。
あいつが すぐ目の前にいたのに。
……怖かったの。
ののしってやろうにも 声もでてこなかったわ……。
「……ほんとに 大丈夫…よね?
私 兄さんのカタキを討つまでは まだ 死ねないんだからね?
「なんとなく 身体がちくちくする。
……トゲは ささらなかったけど。
もうっ! こんな所 さっさと出て行きたい……けど ドルマゲスは気になるし。もう!!
「橋を燃やして 足止めして その間に 院長を襲うつもりね!
ドルマゲス……許さないわ!!
でも 思い通りなんかさせない。
私たちが 絶対に止めてやる!
「だれか 倒れてる!
……また ドルマゲスが。
あいつが やったのね。
許せない……。
「あのふたり 兄弟にしては 似てないわね。いや ふたりとも 話すと微妙にムカつく所は 似てるかも。
まあいいわ。どんな人格でも 戦力は戦力よ。
今は 猫の手だって 借りたい。
ちょっとだけ 希望が 見えてきたわ。行きましょ!
4人で ドルマゲスを追うのよ!
「たぶん もうここには ドルマゲスは戻ってこない。
追いかけましょう。
2階からイヤミ……じゃない マルチェロにもらった 世界地図。
あの地図があれば 次に ドルマゲスが 立ち寄りそうな場所に 先回りできるかもしれないわ。
「ねえ もしかして 月影のハープの事 あのイヤミ男に 聞こうっていうわけ?
ダメよ ダメダメ!
あんな奴 頼りになるわけないわ!
さっさと こんな所 出ましょ!
「あいっかわらず ほんとに ひとことも ふたことも多くて 嫌な奴だわ! あいつ!!
……でも うん。
今回は 特別に許す。月影のハープが アスカンタにあるってわかったから。
でも 今度イヤミを言ったら 絶対 しょうちしないから!
「ギスギスして 感じわるーい。
ここ ほんとに修道院なの?
ぜんぜん雰囲気が違うわ。
「今でも たまに思うの。
最初に ドルマゲスと会った ここで ラプソーンを倒せていたら……って。
仮定の話なんて 意味ないよね。 でも 目の前で殺された人たちのこと 考えると 眠れない時もあるの。
「結局 まだドルマゲスの 手がかりはナシ……か。
焦っても しょうがないけど……。
そうだ! 酒場なら いろんな人が 集まってるはず。
宿に泊まる前に 酒場に行きましょ!
「この酒場 修道士さんやら 教会の人たちも 来てるのね。
でも 聖職者って たしか お酒は 飲んじゃいけないんじゃ なかったっけ?
ゼシカ
「……○○。
その指輪 あいつに返しましょうよ。
ヤンガス
「ゼシカの姉ちゃん なにを そんなに 怒ってるんだ?
もらえる物は 根こそぎもらう。
もらえねえ物は 腕ずくで ぶんどる!
これが 男の道ってもんだ。ねっ 兄貴!
ゼシカ
「私は ああいう なれなれしい男が 大っ嫌いなの!
○○! ほら 修道院に行くわよ!
ヤンガス
「まったく わかんねえなあ。
だから 娘っ子は 嫌なんだよ。
「とにかく 修道院に行きましょ。
あのククールって奴に 指輪を つき返してやらなきゃ!
「急がなきゃ。
もう 誰か死ぬのはイヤ!
早く助けに行こう。
じゃないと 2階からイヤミ男も ククールも オディロ院長も……
みんな 殺されちゃうかもしれない……。
「はじめて この町に来たときは まさか あんな事になるとは 思ってもみなかったわ。
……この先 ほんとうに ドルマゲスを 倒せるのかな?
仲間は増えたけど でも……。
弱気になってちゃ ダメよね。
ごめん。もう言わないわ。
「あいかわらず 昼でも夜でも にぎやかな町ねー。
ほんと あきれちゃうくらい。
酒場で ひと息いれるのも いいけど 月影のハープ探し。
忘れないでね?
「あんまりさあ 思い出の場所とか いろいろ回るのって 好きじゃないよ。
なんか……最後って感じがして。
私たちは 勝つんだから。
ラプソーンに勝って 平和になって それから みんなで旅しようよ。ね?
「……古い 建物の跡……?
誰もいないわね。
なんとなく さみしい場所……。
「川沿いの土手の奥…の 古い建物……石碑……。
どうやら ここみたいね。
……あ!
ねえ あれを見て。石碑の紋章。
指輪と同じ模様だわ!
近くで調べてみましょう。
「どういう仕組みかは 知らないけど……
たぶん聖なるチカラ…だと思う。
行こう。○○。
「このへんは 東のお城の 領地ってことになるわけね。
私 ぜんぜん知らなかった。
王様……どんな人かしら?
私 王様って まだ一度も 会ったことがないのよ。
え? トロデ王を忘れるなって?
うーん。そ そういえば。
そうなのよねえ……そう見えないけど。
「あの男の人 誰かしら?
まさか キラのお兄さん?
にしては似てないわね。
まあ いいわ。
それより キラのおばあさんに おとぎ話のことを 聞かなくちゃ。
「おばあさんは 信じてないけど 私……ふしぎな丘の話 気になる。
本当のことだよ。きっと。
それに キラの願いをかなえる方法。
他には みつからないもの。
ダメでもともとよ。行ってみよう。ね!
「キラは まだお城にいるのね。
おじいさんと おばあさん 心配でしょうね……。
ゼシカ
「みんなの 暗い顔…… あの喪服……。
いやなこと 思い出しちゃう。
なんだか……なんだか ちょっとだけ 兄さんのこと……。
ヤンガス
「……ゼシカ。そ その。
なんて言ったらいいか……
……あー! だから女は 苦手なんでがす!!
ゼシカ
「あー イライラする!
大の男が なによ!?
王妃様が亡くなったの もう2年も 前なんでしょ! それをウジウジと!
そりゃ……私だって サーベルト兄さんが死んだ時は すごく 悲しかったけど……。
ククール
「ま 家族と 最愛の妻とじゃ いろいろ違うって事さ。
そのうち 恋をすればわかる。
……どう? 教えてやろうか?
ゼシカ
「けっ・こ・う・で・す!!
「あの キラみたいに 私と 同じくらいの年でも 働かなきゃ ならない子もいるのね。
しかも 家族の元を離れて 2年間も ずっと……なんて。
きっと さみしいだろうな。
ねえ ○○。
キラが あんなに一生懸命なんだよ。
あの子のチカラに なってあげよう。
「ここ…お城よね!?
これも あの人のチカラなの?
……みんな 眠ってる。
あのハープで 眠らせたの?
「……昨日の夜から 全部 まるで 夢を見てたみたい。
でも よかった。
王様も やっと元気になったし。
それに……。
死んだ王妃様にも……
会えたし…ね。
そうね 会いたい。
あんなふうに サーベルト兄さんに。
……でも 今はまだダメなの。
今は まだ 私 笑えない。
ドルマゲスを倒して カタキを討って そしたら……きっと 笑えるの。
兄さんに 安心してもらえる。
だから 今はいいの。 もし あの不思議な人 イシュマウリが 会わせてくれる って言ってもね。
「きっと パヴァン王なら チカラになってくれるよ。
王に 会いに行ってみましょう。
「せっかく……せっかく 月影のハープが 手に入るって そう思ったのに……。
誰よ! 盗んだのは!
さっさと 返しなさーいっ!!
「いちおう パヴァン王には 月影のハープを取り戻したって 報告しておく? いいわよ。
「まさか まだ 会議を 続けてただなんて!
ちょっと 信じられないわ。
ま まあ これで晴れて 月影のハープも 私たちの物になったし。
これはこれで よしとしましょう。
「このお城に 月影のハープが あったって事は あの船も アスカンタに関係あるのかな?
でも あんな遠い所に わざわざ船を置く理由もないし。
ほんと 不思議な船ね。
「お城の兵隊さんも 王様も それぞれ みんな 自分にできる事を やろうとしてるわ。
私たちは……その想いに応えて 絶対 勝たなきゃいけない。
あいつに……ラプソーンに……。
「……っ。……。
何をしてるかって?
つばを 飲んでるのよ。
高い所は 耳がつーんってなるから。
こうすると 楽になるの。
知らなかった?
「……この気配!
魔法だわ……。
この丘と 満月。なにか強い 魔法のチカラを感じる。
ほら あの壁を見て。
あの形……。
あそこに 何かあるはずよ。
わかるの。
私たち ここにいなきゃ。
今 丘を下りては いけない。
「これ 現実……?
私たち 夢を見てるの……?
なんだか……絵本の世界に 来たみたいな感じ。
……すごい…わ……。
「物には 記憶が……?
過ぎた日の 夢を見てる……。
リーザス像の塔で見た あの光景も もしかして そういうこと…だったのかしら。
「何ていうか 個性的な町よね。
リーザス村とは 全然ちがってて……。
世の中には こんな町もあるのね。
「カジノで遊ぶのもいいけど 自分が今 何をするべきなのかを 見失わないでね。
それさえ 忘れてなきゃ 私は 何も言わないわ。
「トロデ王は たしか 落ち着いて お酒を飲みたいって 言ってたから 酒場にでも いるんじゃないかしら?
「今のは 姫様の鳴き声?
……何だか 悪い予感がするわね。
「いったい 誰が 何の目的で 姫様を さらったのかしら?
……はっ!
もしかして 犯人はドルマゲスっ!?
と とにかく 追いかけなくちゃ!
「こういうのって タダだと かえって 信用できない感じがするから 不思議よね。
……あっ!
もしかして ○○は 信じてた?
だったら 余計なこと言って ゴメンね。
「さっき さらわれた馬姫さまが もう 闇商人の店に売られちゃってるなんて この町は ホントに油断ならないわね。
悪徳の町って 呼び名の意味が やっと 理解できた気がするわ。
「ゲルダって女の人 ヤンガスの知り合いみたいだけど ひょっとして 昔の恋人とかなのかしら?
……ププッ。
あのヤンガスが? そんな まさかね!?
「これから 宝石がある洞くつに 行くんだから 準備は しっかり しておかないとね!
「もう少しで 姫様を 助け出せるって時に どうして この町に来ちゃうのよ?
あっ! もしかして ビーナスの涙が どれくらいで売れるか 調べるつもりね?
もうっ 信じらんない!
「どうしたの?
早く 情報屋さんの家に 行きましょうよ。
「情報屋さんの話じゃ ポルトリンクから 海岸沿いに西に進むと 荒野に 船があるってことだったわね。
たしか あそこって 長いこと ガケ崩れで 通れなかったはずだけど もう 開通作業は 終わったのかしら。
「もしかして あのへんの路地の ガラクタに 月影のハープが 埋もれてたりして……。
……やだわ 絶対イヤ!
生ゴミや カビの匂いのする楽器を 持って歩くだなんて!
「あの子 そろそろ 他の仕事に転職するのを 考えたほうが いいと思うわ。
「月影のハープが アスカンタに あるって わかった以上 こんな下品な町にいても 仕方ないわ。
さっさと アスカンタへ 行きましょ。
「この町に来たってことは 目的はカジノ? それとも 闇商人の店?
……まったく 私たちの 旅の目的を 忘れないでよね!
「この町の人は いつもと変わらない様子ね。
空が 赤くなったくらいじゃ 動じないってこと?
まったく 図太い人たちだわ。
「ここが ゲルダって人の家なの?
フーン。けっこう いい所に住んでるのね。
盗賊だっていうから もっと 怪しげな場所を想像してたんだけど こんな所なら 私も住んでみたいわ。
「あっ!
やっぱり 姫様 ここに いたのね。
待っててね。
ゲルダって人に 話をつけて きっと すぐに助け出してあげるから!
「ゲルダさんて おっかないわね。
さすがに 私も あの人に 逆らおうなんて思えないわ。
ここは 素直に ビーナスの涙を 取ってくるしかないわね。
……ちょっと 釈然としないけど。
「いっそ 無理にでも 姫様を ここから 連れ出しちゃいましょうか?
……って そんなことしたら あの馬ドロボウと 同じになっちゃうわね。
やっぱり 宝石を手に入れるしかないか。
「ビーナスの涙をあげちゃうのは ちょっと 惜しいけれど 姫様の身には 代えられないものね。
宝石への未練は スパッと断ち切って キッチリ 片をつけちゃいましょう。
「ゲルダさんの生活って 気ままそうで うらやましいわね。
私も 兄さんのカタキ討ちが 終わったら ひとりで暮らそうかな?
……でも うちのお母さんが そんなこと 許すわけないのよね。
あの人 頭が固いんだから。
「ねえ ゲルダさんに相談したりしたら 月影のハープを 横取りされない?
私の考えすぎかな?
「そういえば あのビーナスの涙は どうなったのかしら?
ゲルダさんなら きっと 売ったりしないで 大切に 保管してるんでしょうね。いいなあ。
「ヤンガスのために わざわざ ここに寄ったってわけ?
○○も 優しいところが あるわね。
「ラプソーンとの戦いを前に 今までの旅で 出会った人たちを 訪ねて歩く気なの?
……もし それが 最後に ひと目 会っておこうなんてつもりなら そんな後ろ向きなこと やめてよ!
私は ラプソーンを倒して 全員 無事に帰ってくるつもりなんだから!
「ゲルダさん 私たちが ラプソーンと戦ってることを 知ってたんだ……。
さすが 一流の盗賊は 世の中の動きに 通じてるものなのね。
まったく 感心しちゃうわ。
「最初に 宝箱が 見えるのに そこまで なかなか たどり着けないなんて 意地悪な作りの洞くつね。
ここを作った人間の 根性の悪さが にじみ出てる感じだわ。
「このビーナスの涙って宝石 ゲルダさんが 執心するだけあって 本当にきれいね。
私 宝石には あんまり 興味なかったんだけど これを見てたら 渡すのが 惜しくなってきちゃったわ。
あ~もう 目の毒!
これ以上 心ひかれる前に 早く ゲルダさんに 渡しちゃいましょ!
「この洞くつは とっくに 調べつくしたと思うけど……。
でも どうしてもって言うならいいわ。 調べてみましょう。
「この洞くつで 宝箱を開けたら でっかい人食い箱だったのには ホント おどろかされたわ。
他のいろんな仕掛けといい この洞くつを作った人って 相当 人をおどろかすのが 好きなのね。
「えーと……?
今 この洞くつに来ることに 何の意味が あるのかしら?
今は ラプソーンが復活した 大変な時なのよ!
あなた ことの重大さを わかってるの!?
「お城ごと……たくさんの人を こんなひどい目に遭わせるなんて……。
……ドルマゲス……!!
くっ……あいつ 早く 捕まえないと。もう こんなこと 繰り返させちゃダメよ……。
「私たちが 追ってた敵って こんなに……こんな 強い奴なの?
ドルマゲスは……城を滅ぼすなんて……。
……船 手に入っても ほんとに 私たち……。
……ごめん。なんでもない。
もう言わないわ。
「ねえ 気を付けて。
イバラには なるべく触らないように。
だって……怖いわ。
「この部屋…イバラにされた人が ひとりもいないね。
ちょっと ほっとする……。
ゴメンね。そんな事より 本を 探さなくっちゃね。
「ねえ あれ……あの窓の形 たしか アスカンタでも見たわよね?
どうして ここに……?
「もういちど ここに来るなんて 思ってもみなかった……。
やっぱり アスカンタであった事 夢じゃ なかったんだ。
「えっと……とにかく その 月影のハープって楽器があれば 船は動く。そういうことよね?
お店に売ってるはずはないし こうなったら かたっぱしから 探すしかないわ。
「このお城の 宝物庫には たしか 月影のハープは なかったはずだよね?
どうしても もういちど 探したいっていうなら 止めないけど ムダ足になると思うわ。
「……やっぱり まだイバラに 包まれたままなのね。
お城も お城の人たちも……。
がんばろう。ドルマゲスを倒して 一日でも早く このお城のみんな 元に戻してあげよう。ねっ。
「何度 訪れても ここは 夢の中だったんじゃないかって そう思ってしまう。
だって……こんな景色 まるで おとぎ話の中の世界よ。
きれいだけど とても信じられない。
「今は このお城のみんなに してあげられる事はないわ。
……悲しいけど。
行こう。船で 西に向かうの。
ドルマゲスを 追いかけるのよ。
「……ふ~ん。
中は こんなふうになってたのね。
外には聞こえなかったのに 中は ずいぶん 騒々しいね。
「……20万ゴールドを 出してもらったのは 確かだけど……
ちょっと 釈然としないわ。
だって そんなの あのモリーさんが 勝手につけた値段でしょ?
もともとが 高すぎなのよ。
「好きではじめたわけじゃないけど やっぱり 優勝って 素直にうれしいよね。
私 病みつきになりそう!
うんうん。だって 私って 大体が こういう勝負モノ 大好きな性格だもん。
「なんだかんだ言って 私たち このバトルロードに 結構 はまってるわよね。
モリーさんは 相変わらず わけわかんないけど。
「次は とうとう あのモリーさんとの 対戦ね!
私 はっきりいって 燃えてきたわっ!!
こういう熱血な展開が こんなに好きだなんて 私 自分でも 思わぬ発見だったわっ!!
「みんなが 私たちのこと 尊敬してくれてるね。
ちょっと恥ずかしいけど 気分いいかも。
私 すっかり ここが 気に入っちゃった。兄さんのカタキ討ちが 終わったら 住みついちゃおうかな?
ゼシカ
「まったく どこのどいつよ!
せっかく 月影のハープのありかを つきとめたら 盗まれてただなんて。
盗賊なんて サイテー!
だいたい 人のものを盗んで 生計を立ててるなんて 信じられない!
ヤンガス
「くぅ~っ! 今回ばかりは 言い返せねぇでがすよ!
ゼシカ
「と・う・ぜ・ん・でしょ!
「極悪非道な盗賊団は どこ!?
神をも恐れぬ 最悪の盗賊たちは いったい どこにいるの!?
いえ 盗賊はこの際いいわ。
月影のハープ!
ハープを どこに隠したのよ!?
「……なんて事なの!
あんな どうしようもない歌のために 月影のハープが 盗まれたなんて!
間違ってる。間違ってるわ。
○○。あの大モグラから 月影のハープを 取り戻しましょう!
「あそこまで ヘタな歌に 苦しめられてるのに どうして 手下たちに したわれてるのかしら。
モグラって……謎だわ。
「昔 ポルトリンクの船乗りから この小島のお城について 聞いたことが あるわ。
何でも 代々 好事家の王様が 暮らしてるとか……。
でも 最近はウワサを聞かなかったのよね。
「何だか 知らないけど 苦労してるみたいね。
私たちで 何か 手助けできないかしら?
「この城の人たちは 王女様のがんばりを ほめてるけど 実際にがんばってるのは 私たちよね?
……ま いいわ。
私としても あの王女様のことは 助けてあげたいもの。
「私たちは 貴重な宝物をもらえたし 向こうも 喜んでくれてるみたいで お互いにとって いい経験だったわね。
私たちが 手助けできるのは ここまでだけど あの王女様には これからも がんばってほしいわ。
「私たちが メダルを集めたからって わけでもないでしょうけど この城も ずいぶん 活気が出てきたわ。
いつか トロデーン城も イバラの呪いが解けて この城みたいに 賑やかになれば いいのにね……。
「……すごい…わね。
近くで見ると ほんとに大きい。
あれが 聖地ゴルドの女神像……。
…………。
なんていうか…… こう どう言ったらいいのか……。
うわーーーっ!!
……って 感じ。うん。
まさに そういう感じだわ。
「あんな人たちが 教会の お偉いさんだなんて 信じられない!
ムカムカしてきたわ!!
……もう行きましょ!
せっかくの おごそかな気分が 台なしになったわ。
「私は だんぜんポッポー派!
ハトは ポッポーよ!
他の鳴き方なんて 考えられないわ。
「このあたりには……黒犬の気配は ないみたいね。でも 何だろう。
何かが 気になるの……。
…………。
ごめん やっぱり 何でもないわ。
神経質に なりすぎかな。
さ 行きましょっ。
「マルチェロは あの神殿の中ね!
行きましょう! 早く杖を取り戻すの!
でないと……でないと……?
何が…起きるんだろ。
でも わかるの。恐ろしいのよ。
止めないと 大変なことになる。
「わからないわ。
死にそうなケガしてるなら ちゃんと 手当してもらえばいいじゃない!
……もう いないものは しょうがないけどさ。
「私たちの した事って 結局……ぜんぶ 裏目に出たのかな。
賢者の末裔も死んで ラプソーンも……。
……聖地ゴルドも 神殿も ぜんぶ 壊れちゃったね。
ラプソーンに……私たち ほんとに 勝てるのかなあ?
「ひとまず ドルマゲスらしき奴は 見あたらないわ。
あいつ どこに隠れてるの?
このまま 見つけられないなんてことないよね。絶対に 追い詰めて みんなのカタキを討つんだから……。
「あいつのあだ名 変更よ。
2階からイヤミじゃなくって どこでもイヤミ男ッ!!
なによ あの態度!
人をバカにするにも ほどがあるわ!
「身分がどうとか わいろだとか みんな どうしてそんな くだらない事ばかり 気にするの?
身分だ 家だ しきたりだって ぜんぜん意味ないじゃない。そんなの。
……お母さん。
元気にしてるかなあ。
「ドルマゲスを追いかけて 世界を 旅するようになって……
いろいろ 考えさせられるわ。
リーザス村に いたときは 考えてもみなかった……大人の汚い所を 山ほど 見せつけられた気がする。
私は ああはならないわ。
ダメな見本を 反面教師にして まっとうな人間に なるんだから!
「火事を 起こしたり 空を飛んだり 水の上を歩いたり。
まるで 万能ね。
……勝てるのかな 私たち。
ごめん。バカなこと言った。
勝たなきゃ。それしかないもんね。
「肌が ピリピリする。
邪悪な魔法の気配が このあたりを 包んでいるわ……。
気をつけて。
ここから先は 慎重に進まなきゃダメ。
もう…失敗は 許されないのよ。
「船に乗って ドルマゲスが来たらしい 土地に やってきたものの ここから先は なんの手がかりもないのよね。
この先 ヤツの足取りを追うには やっぱり この広い大陸を 片っぱしから 探して回るしかないのかしら?
「イヤな 予感がするわ……。
ベルガラックという町に 急ぎましょう。
これまでに ドルマゲスが 行く先々でやってきたことを 考えると また殺人が起こるかもしれないわ。
「教会って どこにあっても たいして 変わりばえしないのね。
思い出すわ。週にいちど リーザス村の教会に 兄さんと 礼拝に通ったことを……。
「これだけは はっきり言えるわ。
ドルマゲスの目的は 殺人以外にありえないってね。
ヤツが狙いをつけた人物を 一刻も早く 見つけ出し 今度こそ 守ってあげなきゃね。
ドルマゲスの 魔の手から 人命を救うのは カタキ討ちと同じくらい 私にとって 大切なことだから。
ゼシカ
「ヤンガスって 顔だけ見たら ギャンブルが 得意そうなんだけどね。
ククール
「そうそう。いかにも イカサマ師って感じの ツラだぜ。
ヤンガス
「アッシは 細かいことが 大の苦手で 仲間内で賭け事をするときは いつも カモにされてやしたでがす。
ゼシカ
「そんな悲しいことを うれしそうな顔で 言わないでよ。
「この町の名前は いなか者の 私でも 聞いたことがあるわ。
カジノがある ベルガラックは 世界的に 有名ですものね。
ゼシカ
「ドルマゲスって いったい 何者なのかしら? 悪人であって 善人でないのは 確かでしょうけど……。
ヤンガス
「ああ見えても じつは すごい慈善家だったりしたら それこそ びっくりでがすなぁ。
ククール
「ははっ 人殺しの慈善家か。
そいつは けっさくだねぇ。
人殺しをする裏で 孤児院に 毎年 多額の寄付をする 意外な 一面を持っていたりってかい?
ゼシカ
「バッカじゃないの!
あいつは ただの冷酷非情な人殺しよ。
それ以外の 何者でもないわ!
「この町にも 大事な人を殺されて 私と同じ 悲しい思いをしている 人がいるのね……。
「閉まったままの カジノを見てると この町にも ドルマゲスが来たことを 思い出させるわね。
ドルマゲスも 私たちにとって もうすでに 過去の人だけどね……。
「仲が悪いんだか いいんだか よく分からない兄妹ね。
私とサーベルト兄さんの 兄妹仲と 彼らの兄妹仲とでは とても大きな へだたりがあるわ。
「兄妹ゲンカって 勝ち負けが はっきりするまで 終わらないものよね。
私と兄さんのときも そうだったわ。
兄さんとのケンカは たいてい 私が泣いたら 兄さんが謝って 終わっちゃうんだけどね。
「いくら 足を引っ張るためとはいえ 食事に 睡眠薬を混ぜるなんて……。
フォーグって 顔に似合わず えげつない男だったようね。
「いくら 足を引っ張るためとはいえ 食事に 睡眠薬を混ぜるなんて……。
ユッケって かわいい顔して 悪魔のような性格の持ち主ね。
「ひとりで先に 竜骨の迷宮へ 行っちゃうなんて ユッケてば 相当あせってるわね。
まあ スタートが出遅れたんだし ムリもないけどね。
「じつは けっこう不安だったのよ。
どたんばになって あのふたりが またケンカをしやしないかって。
「ほうびが カジノのコインだって 複雑な気持ちだわ。だって……。
もらったコインが なくなることには すっかり カジノにハマってて 今度は 自腹でコインを 買うようになるのよ。
ほうびというよりも むしろ 私たちを カジノ漬けにするための 策略に思えるわ。
「兄妹の骨肉の争いが 泥沼化しないで よかったわ。
ドルマゲスのまいた 不幸の芽も 完全に つみ取ったことだし 心置きなく 私たちの 旅の続きができるね。
「遊ぶのも ほどほどにしなさいよ。
カジノもいいけど 私たちの旅の 本当の目的を 忘れないでよね。
っていう お小言をいうのが この中での 私の役目よね。
「カジノがやってるところを見ると オーナーになって以来 フォーグとユッケは 順調にやってるようね。
「大王イカと 町の人が 水遊びをしているようにも 見えるんだけど 気のせい?
「倒しておいて なんだけど あの大王イカ……ひょっとしたら いい大王イカだったかもしれないわ。
でも あいつ 人間の言葉を まるで 分かっていないようだったから 交渉の余地はなかったけどね……。
ゼシカ
「世界中の町や城でも ベルガラックみたいに 魔物が 侵入したりしてるのかしら……。
ククール
「ラプソーンが復活してから 魔物も 日々 狂暴になってるから どこでも起こりえることかもな。
ヤンガス
「やっぱ ラプソーンが 魔物どもを 派遣してるんでがすかねえ。
ククール
「いや それはないだろ。
ヤツには 部下がいないっぽいからな。
人徳がねーんだよ ヤツにはさ。
「私たちが倒した 大王イカって ラプソーンが この町に送り込んだ 刺客だったのかもしれないわ……。
って そんなわけないか。
あんなのが 刺客だったとしたら ラプソーンも 意外と お茶目なヤツよね。
「こんな所に 動物園みたいな 場所があるとは 思ってもみなかったわ。
きっと さぞかし 変わった人が 住んでるんでしょうね。
「ここに来る途中に キラーパンサーの像? そんなのあったっけ?
ひょっとして 見てないの私だけ?
「キラーパンサーに乗るのって 思ったより 楽しいわね!
でも ここでしか乗れないってのは ちょっと不便ね。仕方ないんだけど。
「道に迷ってるって ああいう意味だったのね。
私たち 役に立てたみたいだし よかったんだけど……なんだか ちょっとだけ 切ないかもね。
「キラーパンサー友の会ねえ……。
なんだか急に かるい話になっちゃったね。
さっきまで ウルウルしてた 私の心を どうしてくれるのよ。
「魔物は怖いだけと思ってたから 魔物のチカラを借りて 旅をするなんて 考えたことも なかったなあ。
「……これって ワナ?
どうも 信じられないわ。
あのドルマゲスが 何も仕掛けてこないで こんな遺跡に 逃げ込むなんて。
「えっ? えっ?
えー! 今のなによ?
どうして 外に出ちゃうわけ!?
「どうやら この遺跡は 何か邪悪なちからで 守られてるみたいね。
ドルマゲスが ここに逃げ込んだのは それなりに理由が あったってことか……。
どうすれば 中に入れるのかしら?
「サザンビークって たしか 姫様の婚約者がいるっていう 国じゃなかったかしら?
だったら その縁で 魔法の鏡を借りて……って そんなのムリに 決まってるわよね。
姫様が呪われた姿のままじゃ これが あなたの婚約者ですって言っても 信じてもらえるわけないもの。
ゼシカ
「3人いたはずの追っ手が ひとりだけになってるわね。
残ったのは 見張りかしら?
ククール
「見張るもなにも ドルマゲスが 出てきたら あんな剣士 ひとりぐらい よゆうで倒しちまうだろ。
ヤンガス
「きっと本人も 内心じゃ ビクビクしながら 見張ってるでがすよ。
ゼシカ
「かわいそうに……ジャンケンで 負けて 見張りを押し付けられたんだわ。
「今さらだけど どうして ドルマゲスは この闇の遺跡に 逃げ込んだのかな?
わざわざ ここを選んだってことは ドルマゲスにとって 闇の遺跡は特別な 場所なのかしら……。
「あーあ。とんだムダ足ね。
素直に 城の学者の言うとおり 魔法の鏡に くわしい人物を 訪ねれば よかったんだわ。
「さあさあ ○○。
話なんかしてる場合じゃないわ。
今こそ 太陽の鏡で 闇の遺跡の 結界を破るときよ!
「…………。
ごめんなさい ぼうっとして。
私たち ついにドルマゲスのいる 闇の遺跡の中へ 入るんだよね。
やっと 戦えるんだわ!
サーベルト兄さんのカタキと。
「遺跡の中で 待ってるのは つらくて苦しい 戦いだけなのに うれしくて たまらないのよ 私!
相討ち覚悟で ドルマゲスを 地獄へ ほうむってやるわ。
「この先 できるだけ 無用な戦いは さける方向でいきましょう。
もし ドルマゲスと戦うときに ちからを使い果たした 状態だったら 実力を出し切れずに 負けてしまうわ。
「憎き鳥 レティスって カベに描かれている 鳥のことかしら。
「いよいよ 核心に近づいてきたって 予感がしてきたわ。きっと ヤツは この先にいるような気がする。
「思えば ○○との出会いが 私を ここまで みちびいたのね。
サーベルト兄さんの カタキを討つために 旅立てたのも あなたのおかげね ○○。
「話してる場合じゃないわ。
ヤツは もう目の前にいるのよ!
ゼシカ
「もう絶対に 負けられないわ。
次で必ず 兄さんのカタキを討って ヤツを地獄に 叩き落としてやるわ。
ヤンガス
「アッシも テンションを上げて ヤツを冥界へ ぶっ飛ばすでがすよ!
ククール
「じゃあ オレは お前たちの うしろに隠れて チョウのように舞い ハチのように刺す 美しい攻撃で援護だ。
ヤンガス
「自分だけ ずるいでがすよ。
「前回は 不覚を取ったけど 今回は そうはいかないわよ。
命あるかぎり 何回だって ドルマゲスに 挑んでやるんだから!
「かつて こんな神殿を 建ててまで 暗黒神の復活を 願っていた人たちがいたのね……。
その人たちは 暗黒神が 復活したら 幸せになれるとでも 信じていたのかしら?
「ここで 兄さんのカタキを 討てたのは うれしかったけど あまり この場所にはいたくないわ。
だって ここにいれば ドルマゲスや 兄さんが 殺されたことなんかを イヤでも思い出すんだもの……。
「ここに 住んでる人は 魔物と一緒に 暮らしてるのかしら?
まったく 物好きな人もいたものね。
「うーん 魔物と一緒に 生活しようっていう 神経が 私には理解できないわね。
「魔力を宿すだけで 魔法の鏡は 太陽の鏡として よみがえるのね。
鏡に 魔力を宿すだけなら かんたんそうね。さっさと行って すませちゃいましょう!
「太陽の鏡を 復活できたのは ここの おじいさんの 助言のおかげだから しっかり 感謝しないとね。
「ドルマゲスを倒せたのも ここの おじいさんが 太陽の鏡のことを 教えてくれたおかげよね。
「ここの おじいさんはさ 太陽の鏡の 復活のさせ方だって 知ってるくらいの 物知りじゃない?
だったら ラプソーンの弱点くらい 知ってるかもしれないわよ!
って いくらなんでも それは期待しすぎよね。
「うーん トロデ王にも ぜひ 泉の水を 飲んでほしかったわ。
元の姿を見てみたかったし。
って こんなことを 言ってる場合じゃないわね!
「たまには ここに来て 姫様のお話を 聞いてあげましょう。
彼女も ずっと馬のままじゃ 気の毒だしね。
「たった少しの間 元に戻るために 懸命に ガブガブと水を飲む 姫様を 見ていると 不びんでならないわ……。
こんな 荒行みたいなことを 姫様にさせないためにも 一刻も早く ドルマゲスを 始末しましょう!
「みんなと 話してくれるけど 姫様は 少しでも多く ○○と おしゃべりしたいようね。
私にだって それくらい 見ていれば分かるわ。
「ここに来て のんびりしてると 世界に危機が おとずれていることとか 忘れそうになるわ。
もちろん くつろいでるヒマなんて 今はないんだって 分かってるけど。
「自称 私のフィアンセの ラグサットの故郷が たしか この国だって 言っていたっけ。
○○は ラグサットを 覚えてるかな?
→はい
「ほんの少し 会っただけの人を 覚えてるなんて ○○ってば 意外と 注意深い人なのね。
ラグサットって なんでも この国の大臣の せがれなんですってよ。
家柄がいいとかで お母さんが かってに 私の婚約者に決めたの。
まったく いい迷惑だわ ホント……。
→いいえ
「ラグサットとは あんまり 話す機会がなかったもんね。
忘れてるのも ムリないわ。うんうん。
ラグサットってのはね なんでも この国の大臣の せがれなんですってよ。
家柄がいいとかで お母さんが かってに 私の婚約者に決めたの。
まったく いい迷惑だわ ホント……。
「私なりに 考えたんだけど 魔法の鏡を 借りたいなら ここの王様に 事情を すべて話して頼むしかないわ。
もちろん 姫様と トロデ王のことは 伏せてね。
ゼシカ
「話のわかる 王様だといいけど……。
ドルマゲスを倒すには どうしても 魔法の鏡が 必要なのだから。
ククール
「そんなの ムダムダ。
こっちの話なんか 聞きやしねーって。
それよか 盗んだ方が 断然はやいぜ。
ヤンガス
「それは アッシのセリフでがす。
今のじゃ まるでククールの方が 盗賊みたいでがすよ。
ゼシカ
「ちょっと ヤンガス!
あんた 盗賊やめたんでしょ。
足を洗ったって 言ったじゃない!
ヤンガス
「へへへ。こりゃ うっかり。
「こんな機会でもないと リーザス村から 遠く はなれた サザンビークになんて 来なかったわね。
「なになに? ○○ まさか あんた ここの王様と 知り合いだって言うんじゃ? って そんなわけないか。
知り合いだったら 最初から かくさずに そう打ち明けてくれるはずだものね。
ゼシカ
「王子様っていうからには 勇敢で 人望にあつい人を 想像していたんだけどね……。
ヤンガス
「そりゃ またベタでがすな。
ゼシカ
「しかも チャゴス だもんね。
名前まで パッとしないなんて……。
ククール
「おいおい。
それは関係ねーだろ。
名前にまで 罪はないと思うぞ。
「とりあえず チャゴス王子を ここに 連れてこないことには 話が進まないってわけね。
ふふふ いいじゃないの。
ナワでしばってでも チャゴス王子を しょっ引いてこようじゃないの。
「さっさと チャゴス王子を 王のもとへ連れていって さくっと 頼みごとを すませちゃいましょうよ。
「あの悲鳴は チャゴス王子が あげたものかしら?
「私たちの運命も 王子しだいか……。
とにかく彼が やる気を出してくれないと 魔法の鏡を もらえないのよね。
「あの王様 けっこう やらしいわね。
私の身体を なめるように見て ぼんっ きゅっ ぼーんとか 言わないでほしいわ まったく!
「ここから先は 私たちの 仕事ってわけね。
さあ 王子が待ってるだろうから 城の外へ急ぎましょう。
「王子が楽しみにするのも わかるけど 今は おとなしく 城へ戻ってほしいものだわ。
「私 信じられないわ。
最後の最後で チャゴス王子が あんなことをするなんて。
王家の山まで行って アルゴリザードと 戦った私たちって いったい なんなの……。
「クラビウス王は 別としても ほかの人たちは すっかりアレを 王子が 取ってきた物だと 信じ込んでいたわね。
「私たちは 別に なーんにも やましいことなんか していないけれど どうして こう後味が悪いのかしら。
考えても しょうがないから 魔法の鏡をもらって はやいとこ ドルマゲスを 倒しに行きましょう。
「魔法の鏡に くわしい人が 西の森で暮らしてるそうだけど どうしたものかしらね?
闇の遺跡に行く前に ちょっと その人を訪ねた方が いいのかしら。
ゼシカ
「杖に封じられた 暗黒神の魂が 暗躍し 世界に危機が迫っていても それを知っているのは 私たちだけ……。
ククール
「しょうがねえだろ。
世界中が パニックになるよか マシさ。
ヤンガス
「そうでげすな。この問題は 大きくなる前に アッシらだけで 人知れず 解決するでがすよ。
「あの杖をもって サザンビークを出てから 関所を通過するまでのことは あまり よく覚えていないのよね。
「バザーが終わった町なみを 眺めてると チャゴス王子と 旅したのが とても昔のことのように 思えるわ。
んー なんだか 時の流れを 感じるわ。 あれから そんなに 経ってるわけじゃないけど……。
「クラビウス王は チャゴス王子が 王者の儀式で インチキしたことを まだ しかってないのかもね。
ひょっとしたら クラビウス王は 王子を しかり飛ばす 絶好の機会を 狙っているのかもしれないわ。
「私が思うに 大臣は 仕事がイヤになって どこかに 雲隠れしてるんだわ。
チャゴス王子といい 大臣といい サザンビークは イヤなことから 逃げ出す人が多い 土地柄のようね。
「これだけ 大きな屋敷に 昼真っから メイドひとりいないなんて なんだか妙ね……。
「城も町も 一見ふつうに見えるけど 私たちの目の 届かないところで 着々と 滅びの道を 歩んでるのかもしれない。
そして 滅びへの歩みを 止めるには ラプソーンを倒す以外 手だてはないの。
だから 早く ラプソーンを 倒しに行かないと マズイわよ。
「一刻も早く ドルマゲスを 倒さないといけないのに こんなところを うろうろしていて いいのかな……。
「なんなのよ!
今の でっかいトカゲは!?
「王子のトカゲ嫌いと 同じように 私にも 苦手なタイプの魔物がいるわ。
例えば 目がたくさんある 魔物とか 身体が ぬるぬるベトベトした 魔物なんかは 見るのもイヤね。
ゼシカ
「ところで 王子は なんだって トカゲがキライになったの?
チャゴス
「うむ。よくぞ 聞いてくれた。
あれは 5才の誕生日のときだった。
ベッドに入ったあと 足元に おかしな感触がしたので びっくりして かけぶとんを ひきはがしたんだ……。
するとベッドの上には 十数匹の トカゲが ワラワラとうごめいていたんだ。
思い出しただけでも 背筋が凍りそうだよ!
ゼシカ
「誕生日プレゼントだったとか?
チャゴス
「バカめ そんなはずあるか!
「戦いのとき 王子が すぐに 逃げ出してくれるのは 助かるわね。
だって 王子が大ケガしたり 死んでしまったりしたら……ねえ?
魔法の鏡を もらえないどころか それこそ ただじゃすまないわよ。
ゼシカ
「知らないから ムリもないけど 王子は 完全に嫌われたわね。
チャゴス
「ふん。たかが馬ごときに 嫌われたって 痛くも かゆくもない!
「今度こそ 王子が納得する大きさの アルゴンハートが 手に入りそうね。
ゼシカ
「あのさ 王子。
苦労して リザードを倒した私たちに お礼の言葉とか ないわけ?
チャゴス
「うむ。よくやったな。
ほめてつかわそう。
ククール
「おまえなぁ ここは素直に ありがとうとか 言っとけよ。
チャゴス
「きっ 貴様! 平民のぶんざいで 王族に対し おまえ呼ばわりとは 無礼千万。今すぐ 謝罪しろ!
ゼシカ
「頂上でキャンプした 翌朝 チャゴス王子が ミーティア姫に乗って ロデオをやったのを 覚えてる?
あのとき 私 確信したわ。
あんな男と結婚しても ミーティア姫は 絶対に しあわせになれないって。
トロデ王
「…………。
ゼシカ
「ドルマゲス……私…… そして レオパルド……。結局 杖は 暗黒神の思い通りに 運ばれてる……。
私たち 抵抗しているようで 実際には なんの抵抗も できてないのかも しれないわね……。
ククール
「そう落ち込むなよ。
結果は あくまで結果だからな。
あえて悪く解釈する必要はないぜ。
その暗黒神とかってのを ちょっとずつ 追い込んでるんだって 今は そう思っておきゃあいいさ。
ゼシカ
「うん…………。
「チェルスを 死なせてしまったことは なんだか 本当に悲しいわ……。
もしかしたら 助けられたかもしれないっていう 気持ちが 消せないから……。
「この町に来ると 悲しいことを 思いだすから 本当なら レオパルドを 倒すまで 戻ってきたくなかったけど……。
「サーベルト兄さんと…… チェルスさんの カタキ。
そう ふたりのカタキを討つのよ。
「私が 暗黒神の呪いに 侵されている間に みんなが この塔に 登ったの?
……ふ~ん。自分の知らない間に みんなで行った 場所があるなんて なんだか ちょっと悔しいな。
「私が ああいうふうに 杖の運び手になるって すべて 暗黒神の計画通りだったのかしら……。
そうじゃないって 思いたいけど……もしもそうだったら 私 絶対に 暗黒神を許さないわ!
「この先に あのレオパルドって犬が 逃げていったっていうんなら 追わなくちゃだけど……。
この寒さの中 外に出ていくのは かなり 勇気がいるわね。
私 もっと 厚着してくればよかったわ。
「世界中が 大さわぎのこんな時に あの衛兵さん いつも通り ここで 見張り番してるのね。
職務熱心なんだか 単に 他にやることがないのか……。
ちょっと 判断に苦しむところね。
「メディおばあさんと 薬師のグラッドって人は いったい どういう関係なのかしら?
……まあ 想像するに メディおばあさんも 薬師なんだし 多分 師弟関係ってところかしらね。
「静かね……。
この静けさは 何もなかったってこと?
それとも……?
「この遺跡に張られた結界は 邪悪な存在を 近づけないためのものね。
しかも ものすごく強力だわ。
これって リブルアーチで ハワードとかいう人が 作った結界と 同じ種類のものじゃないかしら?
「このまま結界の中に こもっていれば 安全だろうけど さっきの音は 気になるわね。
どうする?
様子を見に 外へ出てみようか?
「神鳥レティスって 今までにも 何度か 聞いたことがあるけど 本当に 存在するものだったの?
私は ただの伝説だと思ってたんだけど 暗黒神ラプソーンが 実在するんだから やっぱり レティスもいるのかもね?
「これで 杖の封印を解くために 犠牲になった賢者の末裔は 6人……。
最後の賢者は 何としてでも 守らなくちゃならないわね。
「ここで 戦ったのが つい この間のことなんて ウソみたいね。
あれから いろいろなことがあって なんだか もう ずっと昔のことのような気さえするわ。
「ここの遺跡を作った賢者は 暗黒神復活の危機を 予感していて 例の石碑を 残してくれたのね。
それなのに 私たちは 賢者の期待に 応えることができず アイツを復活させてしまった……。
……でも まだ 世界が 滅ぼされたわけじゃないわ。
今からでも きっと 間に合うはずよ!
「黒犬のことも 気になるけど まず メディおばあさんからの預かり物を 片付けちゃいましょ。
たしか 薬師をやっている グラッドって人に 渡すんだったわね。
さあ 探しましょうよ。
ゼシカ
「ちょっと いいの?
あんなこと言っちゃって……。
ククール
「いいんだって。
あの手のタイプは 背中を押してやらないと 何にも できねえんだから。
ゼシカ
「私が 言ってるのは そういうことじゃないの!
仮にも 聖堂騎士なんてやってる あんたが 神の名を かたったりして いいのかってことよ。
ククール
「それこそ ノープロブレムさ!
オレの神様は そんな細かいことに こだわりゃしないからね。
ゼシカ
「……あんた いつか 絶対に 天罰が 下るわよ。
「どうやら この町の中に グラッドって人は いないみたいね。
いったい どこに いっちゃったのかしら?
「メディおばあさんは どんな思いで ヌーク草を グラッドさんに 託したのかしら?
だって 栽培のむずかしい 貴重な薬草なんでしょ?
何か 深い意味が ある気がするのよ。
「一族代々の役目を 投げうって 自分の夢を選んだ グラッドさん。
それを認めるだけでなく 後押しまでしてくれる メディおばあさん。
……ふたりとも 素敵だし 私には うらやましくも感じられるわ。
うちのお母さんも もう少し 私のこと 認めてくれてもいいのにさ。
ホント 頭の固い人だから……。
「この町の建物が どれも 地下道や 通路でつながってるのは 大雪が 降った時の備えみたいね。
こうなっていれば いくら 地上が 雪で埋め尽くされても 町の中を移動するには 困らないもの。
さすが 雪国の町だけあって よく考えられてるわ。
「この人里はなれた雪国の町にも 何か 異変が起こっていることは 伝わってるみたいね。
何となく 町の中に 不安と緊張が はりつめてるみたい。
あなたも そう思うでしょ?
「ここは どう見ても オークニスの町じゃないわね。
私たち もしかして 道に迷っちゃったの?
「町から 遠く離れた こんな洞くつでなきゃ ダメなんて 薬草の栽培も けっこう大変なのね。
やっぱり この雪国の気候が 薬草を育てるのに 向いてないのかしら?
「ホントに グラッドさんは ここに いるのかしら?
普通に考えて こんな奥深くまで 来てるとは 思えないんだけど……。
「いったいぜんたい あの人 何が どうして こんな所に 閉じ込められちゃってるのかしら?
まさか こんな奥まで 薬草を 採りにきたとは思えないし けっこう ナゾな人だわ。
「また トーポ君の活躍に 助けられちゃったわね。
かわいくて 頭がよくて その上 私たちを助けてくれるなんて 本当に 出来すぎたネズミだわ。
「ねえ 今やるべきことは 他に あるんじゃない?
少なくとも この洞くつに来るよりは 有意義なことが あるはずよ。
「こんなこと言うのも バカバカしいけど 一応 言っておくわ。
この洞くつに ラプソーンは いないんだからね!
……○○の行動って ときどき ホントに ワケがわかんないわ!
「ここにいる人たちって じつは魔物が 化けていたりして!
ってのは さすがに ちょっと警戒しすぎかしらね。
「私に 勝るとも劣らない 大きさの人を見たのは 初めてだわ。
世界一かもしれないって 自負していたのに……。
「リーザス村からも そんなに遠くない この渓谷に 洞くつがあったなんて 初耳だわ。
○○たちと一緒に 旅に出てなかったら きっと 一生 気がつかなかったでしょうね。
ゼシカ
「カギを開いたのは 私たちなのに なんで ゲルダさんが とっとと 先に行っちゃうの?
まったく!
ヤンガスが しっかりしてないから こういうことに なるのよ!
ヤンガス
「……ぐぬぬ~。
返す言葉も ないでがす。
ゼシカ
「あ~っ もう!
隠し扉を見つけたのは 私たちなのに 何で ゲルダさんが 先に行っちゃうの!?
ヤンガスも 黙って見てないで 何とか 言ってやりなさいよ!
ヤンガス
「……そんな アッシばかり 責められても 困るでがす。
「それにしても ひとりで この洞くつの中を 動き回れるなんて ゲルダさんて すごいわね。
しのび足が 得意なのを 自慢してたのは ダテじゃないわ。
「やっぱり ゲルダさんの言うとおり 私たいって 運がないのかしら?
カラクリ仕掛けの謎を 解いたのは 私たちなのに 先をこされちゃうなんて くやしい~っ!
「最後の宝箱を前に 財宝の持ち主ご本人が 現れるなんて まいったわね。
あれを倒して 宝を手に入れたら 私たち 強盗になるのかしら?
「ゲルダさんは 気絶してるみたい。
……ってことは 今が チャンスね!
先に 宝箱の中身を手に入れちゃいましょ。
キャプテン・クロウと戦って 認められたのは 私たちなんだから 彼女も 文句は言わないわよ。
「この光の海図のことかどうかは わからないけど どこかで 海図の話を 聞いたことがあったわね。
たしか 神鳥の島が どうとか……。
これって どこで 聞いた話だっけ?
「この洞くつで 光の海図を 見つけたおかげで レティスに出会い 空を飛べるようになったのよね。
ラプソーンと 何とか戦えるのも 空飛ぶチカラを 得たおかげだし キャプテン・クロウには 感謝しなくちゃ。
「住んでる人たちも 変わってるし 何だか おもしろそうな村ね。
ねえ ○○も そう思うでしょ?
→はい
「あっ! さては 女の人の服 きわどいから 喜んでるんでしょ?
まったく エッチねぇ。
→いいえ
「あらそう?
でも あの岩の門みたいなのなんて なかなか カッコいいじゃない!
私は こういうの好きだけど ○○には そうは思えないのね。
残念だわ。
「暗黒神ラプソーンと戦うには 神鳥レティスのチカラを 借りなきゃならないんだったわね。
でも どうすれば 影しかないレティスに 助力してもらえるのかしら……?
……ダメ。何も 考えるかないわ。
とにかく まずは レティスの影を探してみることよね!
「レティシアの人たちなら もう少し 落ち着いて 今の事態を むかえているかと思ったんだけど……。
妙に ざわついてて ここも 他の町と 変わりないみたい。
むしろ 中途半端に 事情に通じてるせいで かえって 混乱してるんじゃないかしら?
「この世界じゃ 私たちの方が 異常な姿に 見えるってわけね。
そりゃあ こっちじゃ あの姿が 当たり前なんだから 仕方ないけど……。
でも 正直 納得いかないわ!
「私たち 本当に レティスによって 呼ばれてきたのかしら?
どうも 実感がわかないわね。
私たちだって レティスに会いたくて この世界に 来たんだし……。
これが 勘ちがいだったら 恥ずかしいこと この上ないわ。
「よく考えてみれば あのレティスが 本気で暴れたら こんな村くらい 完全に つぶされちゃうはずだものね。
今 この村が 存在することが レティスが おどされて 仕方なしに 暴れていたことの証拠なんだわ。
「私たちの世界の住人に そっくり同じな もうひとつの世界が あるって言っても 信じないでしょうね。
こうして 実際に 闇の世界の村を 見てても 夢でも見てるんじゃないかって 思うくらいだもの……。
考えてみれば 私たち とんでもない経験をしちゃったのね。
「ラプソーンが 復活しても とりあえず 闇の世界には 問題ないんだし わざわざ 来ることもないんじゃない?
それよりも 光の世界が心配だわ。
早く 戻って ラプソーンを倒すことに 専念しましょうよ!
「レティスが 消えたのが ラプソーンの復活に関係あるって話 私も 同感だわ。
さすが 神鳥レティスは この闇の世界にいても ラプソーンの復活を感じ取っていたのね。
「こんな 大きな岩山の中が すべて 空洞になってるなんて 不思議なものね。
針のような 外見といい ここって 洞くつというより まるで 高くそびえる 塔みたいだわ。
「あと ひと息で 頂上に着くはず。
そしたら いよいよ ゲモンとの決戦だわ。
気合い入れて 登るわよ!
「あの魔物の後ろにあるのが レティスの卵みたいね。
さすが 親が 親だけに 大きいわ。
……とにかく まずは ゲモンの注意を こっちに向けなくちゃ!
「ゲモンは 倒したんだし もう この神鳥の巣には 用はないと 思うんだけど……。
でも ま わざわざ レティスに ここまで 運んでもらったんだし これで 登らないのも 失礼な話よね。
「空が飛べるようになったおかげで こういう 今まで 入れなかった場所にも 来られるようになったわね。
他にも こういう所があるなら 行ってみるのも いいわね。
何か 新しい発見があるかもよ。
「せっかくの空飛ぶチカラで わざわざ こんな所に来なくても いいと思うんだけど……。
今は まず あの空飛ぶ城へ行って 復活したラプソーンを倒すのが 先決なんじゃないの!?
「こんな寂しい場所に 住んでた人がいるのかしら……。
私だったら 寂しい死にしちゃうな。
「神鳥のたましいのチカラで 来られる場所って 仙人でも住んでそうな 秘境っぽい所ばかりね。
まっ こういう場所に にぎやかな 町とかがあったら びっくりするけどね。
なんで こんな所に! って。
「待ち合わせの場所に ユッケがいてくれて よかったわ。
先走って ひとりで迷宮の中に 入っていかれたら 護衛が つとまらないですものね。
「これで勝負がつけば 本当に 恨みっこなしで カジノの新オーナーが 決定するのかしら?
勝敗がついても どっちかが ごねて この勝負は無効とか 言い出したりしないといいけど……。
ゼシカ
「この勝負が終わったら 勝っても負けても ちゃんと フォーグと仲直りしなさいよ。
ユッケ
「お兄ちゃんが 土下座して 謝ってきたら 考えてもいいわ。
ゼシカ
「まだ そんなこと言ってんの?
だめよ!
お兄さんを大切にしないと。
たったひとりの お兄さんじゃない。
ユッケ
「ふーんだ! やとわれ護衛が 依頼主に お説教なんて 生意気だよ!
これは あたしと お兄ちゃんの 問題なんだから ほっといてよね。
「じっさい フォーグに追いついたら ユッケは どうするつもりなのかしら?
そこからは 足の速さが 勝負の決め手になるのかな。
ゴールまで 全力疾走とか……。
「フォーグもユッケも ふたりとも はやく手当てをしてあげないと 命にかかわるわよ!
「グーで殴ってきた 妹を許す フォーグって 心の広い兄さんね。
「素手で 扉を開けなければ ヤケドもせずに 痛い思いもしないで すんだのにね……。
あっ 忘れてた。手のひらの ヤケドが 一族のあかしの印になるから 素手で開けるしかなかったんだわ!
カジノのオーナーになるには ヤケドの痛みが 必須なのね……。
「……トロデ王。
なんだか 異常に うれしそうね。
まあ 気持ちは わかるけど……。
こんな機会 めったにないし ここは トロデ王に先導してもらいましょ。
「チェルス……。
その名前を聞くと 胸が痛むわ……。
私が もっと慎重に 行動してれば 彼を死なさずに 済んだかもって……胸が痛むの。
「これから 何が起こるのか わからないけど……。
もしかしたら 私たちは ラジュさんの願いを かなえられないかも しれないね……。
「暗黒神 ラプソーン……。
たったひとつの存在が この世界の すべての命を おびやかしてる……。
……あ なんか ムカムカしてきた。
「山のてっぺんだけあって 空気が おいしい!
ひさしぶりに いい気分よ。
お日さまが 近いと なんとなく 心もあったかくなるね。
元気 出てきたみたい。
「ほらね 見てる人は ちゃーんと 見てるのよ。
イヤミ男 ざまーみろ!!
うんっ! 今日はいい日ね。
なにか いいことありそうだわ!
「今日ばっかりは お母さんに 感謝するわ。スパルタ教育のおかげで 礼儀作法 しっかり身に付いたもの。
だって 法皇様に失礼があったら 打ち首ごくもん!
……とか 言われそうじゃない?
「ほんとに 偉い人ほど いばったり しないのかもね。
ねえ? もし黒犬…暗黒神が 法皇様を ねらっているとしたら。
絶対に 守らなくちゃ。
ひとこと 話しただけだけど…… すごく強く そう思ったの。
不思議な方だわ 法皇様って。
「……見つけた。
行くわよ! あいつを倒す!
サーベルト兄さんの……みんなのカタキ 今こそ 討ってやる!
「悔しくて 悔しくて 身体の震えが 止まらないわ。
悔しさと あいつへの憎しみで……。
もう 負けない。
負けるわけには いかないの。
黒犬を 倒さなきゃ……!
「あの杖は……たぶん 今は マルチェロの手にあるわ。
感じるの。ぼんやりとだけど。
でも ここにはいないわ。
ここじゃない。もっと遠く……そう。
もっと 遠くにいるの。
「鏡が入り口だったから きれいな場所に 通じているかと思いきや こんな うす汚いところに 出てくるとはね。
まあ せっかく来たんだから すみずみ 歩いてみましょうよ。
「ボストロールが 鏡から出てきて 屋敷にいる大臣をさらったのか それとも……。
大臣たちが 鏡の中に入って うろついていたところを ボストロールに つかまってしまったのか……うーん?
「思えば 大臣の一家も 気の毒だったわね。
だって 寝室の鏡が ボストロールの巣につながってるなんて 普通じゃ ありえないことよ。
「私たち 今度こそ 暗黒神を 追いつめてるのよね。
今まで 何度も失敗してきたけど ここで 絶対に帳消しにしてやるわ!
「信じられないくらいに 複雑な構造の 建物ね……。
暗黒神ラプソーンが この中に いるのは まちがいない…はずだけど いったい どこなの?
ゼシカ
「ここは……?
ククール
「どうやら 敵の親玉は この奥らしいな。気分の悪いオーラが 足元から 湧き上がってきやがる。
さあ 急ぐとすっか。
念願の 暗黒神さまとの ご対面が もう間近に迫ってるらしいぜ。
「サーベルト兄さんのカタキ……。
もうすぐ……。
ゼシカ
「ここは……?
ククール
「なんだか 空間が おかしなことに なってるらしいな。
これも 暗黒神の幻惑ってやつか?
ヤンガス
「ダメでがす!! こりゃーもう アッシにゃ お手上げでがす!!
ここから先は 目をつぶってるので 手を引いて 連れてってほしいでがす。
ククール
「…………………………。
「な…なんで こんなことに なってるの? ここは さっきまで こんな場所じゃなかったのに!?
「どっちに進めばいいのかな……?
私 こういう選択って 自分でも 悲しくなるくらい 外すのよね。
ゼシカ
「ねえ ○○。 こんなときになんだけど…… ありがとう。○○に 感謝してる。
○○が いなかったら きっと私 ここにたどり着けなかった。
だから…ホント ありがとう。
ヤンガス
「くあーっ!!
こんなときに 何を いいムードに なりかけてるでがすかっ!!
それに 言っとくでがすが 兄貴に感謝してる度合いだったら アッシの方が ずっと上でがす!!
ククール
「おいおい お前ら。
あんまり シカト決め込むと 暗黒神くん スネちまうぞ?
オレは あの怖い怖い鬼さんを 一秒も早く やっつけて こんな所 さっさと おいとましたいんだ。
だから じゃべくってないで さっさと行くぞ!
ゼシカ
「なによ もう えらそうに!
わかってますよーっだ!
「この旅を 始めたときは サーベルト兄さんのカタキを 討ちたかっただけだけど……。
今は それだけじゃない。
いろんな人のカタキと この世界のため 私たち 絶対に負けられないね。
「あんまり のんびりしてられる 状況じゃないけど 戦う準備だけは しっかりと やっておきましょ?
万全じゃなかったら 負けたとき 絶対に後悔するもの。
「ラプソーンは この奥よ。
もう ためらうことなんてないもの。
急ぎましょ。
「最初は ここでちょっと 迷ったけど もう楽勝よね!
暗黒神の幻惑になんて そう何度も 引っかからないわよ!
「この旅を 始めたときは サーベルト兄さんのカタキを 討ちたかっただけだけど……。
今は それだけじゃない。
いろんな人のカタキと この世界のため 負けられない……今度こそ。
「サーベルト兄さん……。
「せ…せっかく ラプソーンを 倒したのに じ…地震で死んじゃったら わ…私たち 最高にバカっぽくない?
わっわわ!!
とにかく に…逃げましょ!!
「と…とにかく…外に出れば 鳥になって……脱出…できるから!!
走って走って!!
話してる場合じゃなーいっ!!
「この都市も もう 長いこと もちそうもないわ!
鳥になって とにかく 一度 ここから 脱出しましょ!!
「もしも 鳥になるチカラを 得られなかったら 絶対に この場所に 立つことは できなかったわよね?
世界には まだ他にも こういう場所が あるのかしら……。
「あれっ?
あの石碑の表面に 刻まれてるの 何かの紋章に 見えるわ。
そういえば 夢の中だと 突然 あの紋章みたいなのが 光りだして 浮かびあがったのよね。
「竜神族の人たちは 救ったし これで 心おきなく ラプソーンとの戦いに 集中できるってもんよね。
さ~て 最後の決着をつけに ヤツの所へ 向かうとしましょうよ!
「あの石碑の紋章から 飛ばされて この洞くつに来たわけだけど ここって どういう場所なのかしら?
魔物は 出るみたいだけど 邪悪な場所って感じじゃないし……。
とにかく 今は 行けるところまで 行ってみるしかないわね!
「いったい この洞くつって どこまで 続いてるのかしら?
もう かなり深いところまで もぐってきたのに いっこうに 奥まで つかないんだもん。疲れてきちゃったわ。
「すごい風景を 見ちゃったわね。
あれが 見られただけでも この洞くつに もぐってきたかいが あったってモンだわ。
「なんだか 意味深なことが かかれてる お墓ね。
最愛の人なんて きっと このエルトリオって人の恋人か 奥さんが 文章を 刻んだんでしょうね。
「竜神王の試練に 挑むにしても ラプソーンを倒すにしても ここには もう 用はないんじゃない?
とにかく こんな場所で ウロウロしてても 何にもならないわ!
「いよいよ 着くべき場所に 着いたって感じね。
奇妙な迷宮を 抜けてきたら こんな広い空間に出るなんて……。
これは もう 完全な異世界だわ。
ゼシカ
「いったい 今のは……?
トーポ君が 門を開いたように 見えたけど……?
ヤンガス
「前々から ただのネズミじゃないと 思ってたんだが いよいよ あいつも 化け物じみてきたでがすな。
ククール
「……いや 火とかはく時点で 充分 化物じみてると思うんだが……。
それより あのネズ公。
とっとと 先に行っちまったが 追わなくて いいのか?
「……○○。
今さら こういうこと聞くのも なんだけど トーポって いったい 何なの?
チーズ食べて 炎を噴いたり 閉ざされていた門を開いたり 普通のネズミとは 思えないわ。
ホント 今さらの疑問だけど……。
「どうして グルーノさんんい 私たちが ここまで来たのが わかったのかしら?
一見 とぼけた感じだけど なかなか油断できない おじいさんね。
「グルーノさんの言ってることって ちょっとおかしくない?
私たちの案内役をするために 現れたってわりには まるで 長い間 この里を はなれてたみたい。
「どうして 竜神王は そんな危険な儀式を 行ったのかしら?
だいいち 危険がなかったとしても 人の姿を捨てるなんて 不便じゃない。
私には 竜神王の考えが わからないわ。
「この里の さびれようは 正気を失った竜神王に 生命力を 吸い取られてるせいだったのね。
この様子を 見ちゃったら ほっとくなんて できないわ。
早く 竜神王を何とかしなくっちゃ!
「どうして 長老たちが あなたのことを知ってるのか ○○には 心当たりがあるの?
→はい
「何よ! それじゃあ 私たちが 気をもむことなんて ないじゃない。
そういうことは 先に言ってよ。
→いいえ
「○○にも わかんないか……。
そういえば あなたって 幼い頃の 記憶が ないって話だったわね。
「結局 グルーノさんからは 何も聞けなかったわね。
……まあ 仕方ないか。
とにかく まずは 竜神王に勝って この里を救ってあげなくちゃ!
「まさか トーポの正体が グルーノさんだったなんて……。
おどろくのを通りこして あきれたわ。
どうりで チーズを食べて 火を噴いたりするわけよ。
何しろ 正体が 竜神族なんだもの。
……っていうか 本当に チーズを食べなきゃ あの息攻撃が できなかったの? 何だか 怪しいわ!
「この里を追放された ○○が 今になって帰ってきて 里を救うなんて 考えてみれば 皮肉な話よね。
……そういえば 竜神王も そんなようなこと言ってたっけ?
あれは そういう意味だったのね。
「ここまで来れば 竜神王まで もうあと ひと息って感じね。
さあ 今のうちに 戦いの準備しといてよ!
「竜神族の人たちを助けるためには この竜神王と 戦って 勝たなくちゃならないのね。
私たちに できるかしら?
……いいえ できるはずよ!
私たちを 信じて 任せてくれた グルーノさんのためにも 必ず やりとげてみせるわ!
「竜神族は 救ったんだし もう 竜の試練なんて どうでもいいやって 思わないでもないんだけど……。
いざ 挑戦してみろって 言われると つい やってやるって 思っちゃうのよね。
私って つくづく チャレンジャーだわ。
ゼシカ
「それにしても 人間姿の竜神王って すごい美形よね。とても あの凶暴な竜と 同一人物とは 思えないわ。
ククール
「ゼシカは 見る目がないな。
あいつごときが 美形だとは……。
……いや ま たしかに 多少は 美形かもしれないけど……。
……くっ! 竜神王とは 同じ美形として いずれ決着を つけなきゃならないようだな。
「竜神王が 人の姿になっちゃうと ここも やけに 広く感じるわね。
天の祭壇って 竜神族にとって 大切な儀式を おこなう場所らしいけど どういう由来が あるのかしら?
「月影のハープを盗んだ 盗賊は アスカンタ城地下の 抜け穴のむこうにいるのよ?
急いで 後を追わないと どこか遠くに 逃げちゃうかも しれないじゃないの! もうっ!!
「月影のハープは 手に入った。
あとは イシュマウリに渡して 船を 動かしてもらうだけね。
私 ワクワクしてきた!
ねえ 早く行こうよ!
トロデーン城から あの不思議な世界へ!
「……あのさ?
船を手に入れたからって この大陸に 二度とこないわけじゃないの。
また いつでも来れるのよ。
だから今は 手に入れた船で 西に向かいましょう。
「兄さんのカタキを 討つために 旅に出たのに なんで 冴えない王子さまの お守りなんてしてるのかしら……。
「このあと サザンビークで 魔法の鏡を受け取れば ようやく 打倒ドルマゲスに 専念できるのね。
「すこし遠回りになったけど やっと ドルマゲスを倒すことだけを 考えながら 旅ができるのね。
「サーベルト兄さんでも かなわなかった相手に 戦いを 挑むんだから 苦戦は覚悟しないとね。
闇の遺跡へ行く前に 自分たちの 装備を 見直した方がいいかも。